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1歳児に集中、昨年よりも11人増える(4月1日現在)
堺市の今年4月1日現在の保育所の待機児童数は、昨年より3人減少し、58人となった。市は待機児童解消に向けて受け入れ枠の拡大に取り組んでいるが、申込数も増えており、待機児童はわずかな減少にとどまった。一方で、南区だけを見ると14人となり、昨年より11人増加した。
南区内のこども園や保育所などに対する今年の利用申し込み件数は3199件。このうち、保育所などを利用できた児童は、3042人だった。
入所できなかった157人のうち、幼稚園に入園した児童や、保護者が求職活動を休止したりした児童を除く待機児童は14人。年齢の内訳は0歳児1人、1歳児12人、2歳児1人と1歳児が突出して多かった。
堺市全体でみると、申込件数は1万9002件で昨年に比べ736人増加。利用者は1万8121人。
待機児童58人の内訳は、西区の19人が一番多く、北区11人▽堺区10人▽中区4人▽美原区と東区は0人。14人の南区は市内で2番目に多かった。
市は待機児童の解消を目指し、受け入れ枠の拡大に取り組んでいて、18年度はこども園の新設や増改築などを進め、定員を704人増やした。これによって、昨年29人の待機児童が出た北区で待機児童数が半分以下になるなど、一定の効果が出ている。
1歳児に待機児童が集中した南区への対策として、0歳から3歳未満を対象とした小規模保育事業の整備を進めている。