兄弟預かりや園芸なども
1日平均700人を超える外来通院患者と約300人の入院患者が利用する大阪母子医療センター(和泉市室堂町)。地域に開かれた病院として、入院や治療を受ける子ども達やその家族を支援するボランティアを積極的に受け入れている。
院内での日常生活を少しでも潤いのあるものに、との思いで活動を続けてきたボランティア会は、今年で30周年を迎える。その実績が認められ2015年には、内閣府特命担当大臣表彰を受賞。現在、18歳から80歳代までのボランティア約130人が活躍。活動内容は院内遊びの見守りや園芸、手芸、壁面装飾、ピアノ演奏など多岐にわたる。特に小児患者の兄弟姉妹の預かりのボランティアは、保護者に喜ばれている。
看護師や保育士、教師、心理士などの有資格者のほか、学生、定年退職者、主婦など様々な人が活動しているが、事前の説明会や研修に加え、健康診断やワクチン接種などの感染に対するリスク管理にも注意を払っている。
また当センターは、専任のボランティアコーディネーターが常勤し、ボランティアメンバーの日程調整や、患者とボランティア、病院とボランティアのパイプ役として大きな役割を果たしている。2016年から現職の河盛久美子さん(高倉台)は、患者や病院からの様々な要望に応え、またボランティアの得意分野で力を発揮できるように調整を行っている。
8月に4年ぶりに開催した病棟での夏祭りは、ボランティア活動の恒例行事の一つ。事前の準備から祭り当日まで、多くのボランティアが協力した。入院中の子ども達は電気仕掛けの工夫を凝らした手作りのゲームやおもちゃに大喜びだった。
「ボランティアの皆さんが力を合わせることで、ひとつひとつの活動がとても充実しています。これからも患者さんやご家族に寄り添う活動を続けていきたいです」と河盛さん。ボランティア募集中。
0725・56・1220