住民と飼い主のいない猫の共生を目指す地域猫活動を12年5月から始めた。堺市南区を中心に、地域で適切に飼育しながら、不妊手術や里親探しにより不幸な猫を減らすためのボランティア活動だ。昨年4月からは月1回保護猫譲渡会も行い、地域で保護した猫と新しい飼い主の縁結びにも取り組んでいる。
地域猫活動では特定の飼い主のいない猫に不妊去勢手術を施し、一代限りの命を全うさせる。手術を受けた猫の耳には目印の小さなV字カットが入っていて“さくら耳”と呼ばれる。鉢ヶ峯公園墓地では野良猫が100匹以上いたが、さくら耳の猫を増やすことで、全体数を半分以下に抑えられたそうだ。各地区の公園などでの給餌や糞尿の処理は会員が手分けして行う。現在の登録会員は約260人。
青少年の家(片蔵)で開いている譲渡会では、会員が保護した猫たちの中から10数匹が各ケージの中で待機。来場者は会員から説明を聞いたり、可能な場合は猫と触れ合ったりできる。譲渡には猫が飼える家であること、同居人がいるか(一人暮らしは基本不可)など条件あり。約2週間のトライアル期間を経て、正式譲渡となる(必要経費あり)。活動に賛同してくれる新規会員を募集中。年会費3千円。
正川さん090・8657・1936
記事中に掲載されている情報は掲載日(2025年5月13日)時点のものです。