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季節の移ろいや心の機微を美しい日本語で表す俳句。御池台地域会館で活動している「俳句を楽しむ会」は、02
年に俳句結社「脈」の支部として発足。8月に亡くなった廣海道士さんが立ち上げ、約20年間指導してきた。指導者不在となったが、会員全員で純粋に俳句を楽しもうと会を存続し、日々、感性を磨いている。
毎回、句会では、会員は5句提出し、全員の句の中から自分が良いと思った句を特選も含め7句選ぶ。そして選ばれた句を読み上げ、作者を発表する。特選に選ばれ、「ここの表現が素晴らしい」などと褒められると、作者の顔が自然とほころぶ。
出先やふとした時に、常に俳句を詠む事を意識するという。自然の変化に敏感でいられるよう、感覚を研ぎ澄ましている。しかし、句会が近付くと「句をひねり出すのに苦行が続く」と笑う。93歳になる十河信子さんは、90歳を過ぎてから入会した。「皆さんに親切に教えてもらっています」。
取材日、特選に選ばれたのは次の三句。「火祭りを終えて鞍馬へ闇もどす」「眼裏に師の面影や文化の日」「秋の池澄まず濁らず塔映す」
第2火曜1時から、御池台地域会館で。月会費500円。中澤さん090・9709・2632